コラム

【作曲家】練習曲でおなじみ「ブルグミュラー」の性格や職とは

作曲家

ブルグミュラーの生涯

本名:ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー

ブルグミュラーは1806年、ドイツで生まれました。父はオルガン奏者・指揮者で弟も作曲家・ピアニストであったという音楽一家でした。
ブルグミュラーが活躍したのは、当時芸術の最先端だったフランスのパリです。ピアノの教師やバレエ音楽・サロン音楽の作曲家として評価を得て、フランス国王から帰化の許可証が与えられるほどの盛況ぶりでした。
ピアノ教師として長く務めた経験から初心者に効果的な練習法の蓄積があり、45歳で「25の練習曲」を発表しました。

ブルグミュラーについて

性格は地味だった?

ブルグミュラーが生きたのは、家庭にもピアノが普及した時代。特に活躍の場フランスでは音楽文化が勢いを持っていました。幼少から音楽に親しめる環境にいたブルグミュラーがなぜ音楽教師という一見地味な職を選んだのかは分かりません。しかし、100年以上経った今でもピアノ教則本として用いられるほどの練習曲集を作り上げていることから、質を大事にする丁寧な性格であったと予想されます。
ピアニストや著名な作曲家として一般人には手の届かない華々しい存在となるよりも、初心者に寄り添って技術の向上を助ける立場にいたこともヒントのひとつでしょう。

ブルグミュラーと近しい作曲家だった弟

音楽一家に生まれたブルグミュラーですが、「25の練習曲」で知られること以外は音楽事典にも情報がなく、実はその父や弟の方が著名な作曲家であったそうです。
弟のノルベルト・ブルグミュラーは兄よりも音楽の才能を示し、15歳から25歳で既に高い評価を受けていました。同世代の著名な作曲家であるショパンやシューマン、メンデルスゾーンらと同じ年の生まれで親交もありましたが、持病が元となって26歳で亡くなってしまいます。その早すぎる死を悼み、メンデルスゾーンは「葬送行進曲Op.103」を作りました。

ブルグミュラーは初心者に寄り添った曲を作った

ブルグミュラーは、自分の世界観を表現するというよりは、当時流行っていた家庭のピアノに向けた楽しい音楽を作りました。練習曲でありながら楽曲としても成立している「25の練習曲」は、当時ブルグミュラーが培った音楽の理論などを初心者にも分かりやすく伝えると同時に、楽しく演奏技術を身に付けられる最高の教材です。曲想を練って感性を磨ける練習曲は当時から人気でした。

代表的な作品

ブルグミュラー25の練習曲(楽曲情報:25の練習曲作品100第1番「素直な心」、ハ長調、1851年)

ブルグミュラー25番練習曲を教本としたとき、はじめに出会う第1曲が「素直な心」です。
素直な心は日本語訳であり、元々は「La candeur」。辞書を引くと、「裏がない、純真、無邪気」という意味が出てきます。文字通りの「素直」というよりは、45歳の大人であったブルグミュラーが、子供やピアノ初心者の無垢さを大切に思って書いた曲とも考えられます。
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