コラム

【楽曲知識】「聖者の行進」ってどんな曲?明るい曲調の裏にある悲しい背景とは

楽曲知識

明るい曲調は「魂の解放」を祝う表現

「聖者の行進」は、「聖者が街にやってくる」という題名で小学校の音楽教材としても使われています。耳に残る明るいメロディですが、実はお葬式の時に使われる霊歌として作られたもの。
起源は17世紀アメリカの奴隷貿易。ニューオーリンズで奴隷として過酷な環境で働かされていた黒人達が、亡くなった仲間の奴隷からの解放を祝い、その魂を明るく送り出した「ジャズ葬式」の文化から生まれました。お葬式に行くまでは厳かに悲しげに鎮魂歌を演奏し、終わればジャズの明るい楽曲でパレードをして帰ったそうです。

ニューオーリンズ発祥、ジャズの原点

曲情報:「聖者の行進」、調合不明、作曲年不明、作詞・作曲者不明

「聖者の行進」は葬送行進曲として作られた黒人霊歌です。作曲年や作者は不明であり、アメリカに強制的に連れてこられた黒人奴隷たちが自然発生的に作り普及していったものと言われています。
また、ジャズの原点とも言われていて、ジャズ発祥の地ニューオーリンズで作られた、ジャズ・スタンダードソングのひとつです。演奏は複数の楽器で行われ、ドラム・ギター・チューバといったリズム体を従えて、トランペット・トロンボーンなどが即興演奏の形式をとっていました。右手のメロディはトランペットのはつらつとした音をイメージして弾きましょう。

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ハ長調のアレンジであり、ドからソまでの5音で作られたメロディのため初心者にも演奏しやすくなっています。左手の和音も基本の3種類のみが使われているので、演奏に慣れたら伴奏をアレンジして明るく楽しく演奏しましょう。

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