コラム

【作曲家】冬の風物詩「第九」の作曲者ベートーヴェンってどんな人?人柄や代表的な作品について

作曲家

ベートーヴェンの第九

毎年大晦日に演奏されるベートーヴェンの「第九」。交響曲第9番は日本で「第九」の愛称で親しまれています。特に第4楽章「喜びの歌」の大合唱は、年末の風物詩となっています。

ベートーヴェンの生涯

本名:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
出生地はドイツのボン、1770年12月17日に洗礼を受けた記録が残っています。宮廷歌手として成功した祖父を持つ音楽家系の長男として生まれました。しかし、同じく宮廷歌手だった実父は重度のアルコール依存症で仕事もままならなかったために10代のベートーヴェンが生計を立て、弟たちの世話をする日々を送っていました。
多数の先生に師事しピアニストとしても作曲家としても成功をおさめていきましたが、30歳には難聴でほぼ耳が聞こえなくなり音楽家としても苦悩の人生を歩みました。また、恋多き人であったといわれ、結婚はせず、多くの友人に囲まれた生涯を送り、1827年3月26日(56歳)に持病で亡くなった際は2万人が参列するという盛大な葬儀となりました。

ベートーヴェンについて

ベートーヴェンは偏屈で変人?

偉大な作曲家には変人が多いといわれますが、さすがと言うべきか、ベートーヴェンにまつわる逸話もおかしなものが多く存在します。例えば、気に入らない弟子にかみつく、楽譜を破く、腐った卵を壁に投げつける、部屋を汚くして引っ越し70回強、ぼろ雑巾のような服で浮浪者と間違われる、ワインを1日に3L飲む、などなど。巻き込まれる友人や弟子たちは、たまったものではなかったでしょう。
後年は難聴や慢性的な腹痛、肝硬変に体を蝕まれていたベートーヴェンですが、これらは愛飲していたワインに含まれる鉛の中毒症状であったとされ、度々おこす癇癪や偏屈な性格も鉛が原因だったという説もあります。

ベートーヴェンに関係する作曲家

モーツァルト:
ベートーヴェンは幼少より憧れていたモーツァルトに、10代半ばで弟子入りを志願したといわれています。弟子入りは家庭の事情で叶いませんでしたが、その影響は曲にしっかりと表れています。
ハイドン:
20代の一時期にベートーヴェンが師事したハイドン。しかし、感性や性格の相違などから深い師弟関係にはならなかったようです。「ハイドンから学ぶことは何もなかった」という苛烈な言葉も残っていますが、実はお互いに尊敬し合っていたことが当時の記録から伺えます。
 

ベートーヴェンが作る楽曲の特徴

ベートーヴェンは音楽の聖人として「楽聖」と呼ばれています。「音楽は芸術である」という概念を編み出し体現し広めました。
そんなベートーヴェンが作る楽曲は、ほとんどが物語のように起伏の激しい情熱的な展開をたどります。多様な変化が楽しめる交響曲やピアノ曲は、世代を問わず愛される理由のひとつとなっています。

代表的な作品

第九(楽曲情報:交響曲第9番「月光」op. 125、ニ短調、1824年)

年末に耳にする機会が増える「第九」。晩年のベートーヴェンが完全に音を失ったなかで作り上げたと言われる交響曲の集大成です。
当時の格式ばった音楽業界をベートーヴェンが先陣を切って否定したと言われる代表作で、70分に及ぶ楽曲の随所で音楽界に新しい風を吹き込んだと言われています。最終第4楽章、現代日本でも有名な「喜びの歌」もその一つであり、大規模な合唱団とオーケストラの協奏は当時タブーであったにも関わらず、初演では拍手喝采の大好評で幕を閉じたという記録が残っています。
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喜びの歌(入門アレンジ)交響曲第9番 の楽譜を確認

悲愴(楽曲情報:ピアノソナタ第8番「大ソナタ悲愴」Op.13、ハ短調、1797-1798年)

「悲愴」はベートーヴェン本人が名前を付けたと言われる数少ない楽曲のひとつです。
作曲時の年齢は28歳頃。ちょうど難聴の進行が顕著になり苦悩していた時期と重なることからも曲名と無関係ではないと考えられています。「悲愴」は、ピアニストとして知られていたベートーヴェンを作曲家として広く知られるきっかけとなった作品でもあります。
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悲愴 第2楽章(初級アレンジ)の楽譜を確認

月光(ピアノソナタ第14番)(楽曲情報:幻想曲風ソナタ14番「月光」Op.27-2、嬰ハ短調、1801年)

3大ピアノソナタの一つ。現在は広く月光の名で親しまれている全3楽章のソナタですが、当時のベートーヴェンが思い浮かべていたのは月光ではなく14歳年下の少女。この曲の背景にある熱い想いは章を経るにつれて苛烈さを増していく様子が物語っています。
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月光 第1楽章(中級アレンジ)の楽譜を確認

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